わたしたちはクリエイティブを広告表現づくりよりも、もっと大きな枠でとらえています。そして、「広告を待ちかねている人は、ほとんどいない」という前提から始めることをルールにしています。多くの人に待たれているわけではないのにアピールする。その意味で広告は、選挙の街頭演説によく似ています。あれもできる、これもできるとアピールする候補者が、結局、何をしたいのか、よくわからなかったことはありませんか。これは広告でも同じです。商品やサービスの魅力を列挙するだけでは特長がぼやけてしまい、かえって印象に残りません。争点をわかりやすくするための選挙戦略に「ワンイシュー」がありますが、広告でもストロングポイントを絞り込んでアプローチするのはとても有効です。また、今や選挙を勝ち抜くためには、候補者の服装や話法から笑顔まで、トータルプロデュースする専門のコンサルタントやプランナーが必要とされていますが、広告ではそれが、わたしたちです。"伝えたい情報を、伝えたい人に、伝わるカタチでプロデュース"。そのために、綿密なコンセプト設計を重視し、コンセプトに基づくデザインとコピーライティングを実践することで、結果につながる、わたしたちにしかつくれないクリエイティブをつくりつづけるのが、わたしたちの仕事です。